しゅんの気まま日記

千葉の奨励会員です。好きなことをゆるーく書きます。

藤井四段の昇段

 こんにちは。今日は昨日のC級2組順位戦の9回戦で勝利し、見事C級1組への昇級と五段への昇段を果たした藤井聡太先生について。

 

 私が初めて藤井先生を見たのは、奨励会三段リーグの最終局の日です。その日はたまたま同じ部屋で対局を指しました。印象的だったのは1局目が終わり昼食休憩の時間、ちょっと早めに対局室に戻ると藤井三段(当時)が正座でずっと盤の前に座っていたことでした。1局目に勝てば四段確定という大一番で敗れてしまったこともあり、ものすごい形相で座っていたのを今でも覚えています。そこで「ああ、三段リーグはこういう場所なんだな」と改めて痛感した次第です。その後2局目に勝利してプロ入りを果たし、現在の活躍を収めているのはご存じの通りだと思います。

 

 次に私が藤井先生に会ったのは、竜王戦6組決勝の藤井聡太-近藤誠也戦です。私はこの記録係を務めました。当時は藤井先生が連勝を伸ばしていた時期でもあり、マスコミ関係者の取材がものすごく、対局開始30分前から見たことないほどのマスコミ関係者が対局室にいたので、思わず私が逃げたい心境になっていました。大体60人前後はいたと思います。対局が始まるとマスコミ関係者の方が退席して普段の対局室に戻りましたが、そこでの藤井先生の対局姿は飄々としており、将棋を楽しんでいるように感じました。

 

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※先手が近藤五段で後手が藤井四段(当時)です。

 この将棋のポイントは△24歩と指した局面です。正直記録係の席で考えていた私は欲張り過ぎではないか?と感じていました。このまま放置すると△23銀とされてしまい、後手の陣形が安定しています。また先手は進展性が少なく▲36銀のポジションもそれほど良くない(先手の右桂が活用しにくい)ため、本譜は▲25歩と咎めにいきました。以下△25同歩▲同銀△75歩▲同歩△35歩(下図)まで進むと、妙に棒銀が突破できない局面になっています。

 

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 本譜はこのまま▲46歩△24歩▲16銀と進んで、いつの間にか銀が端に追いやられてしまいました。最終的に▲16銀が動くことはありませんでした。終局したときに私もですが、対局相手の近藤五段も唖然としていたのを覚えています。

 

 この対局を契機に類型が数局プロの公式戦で指されましたが、現在では角道を止める棒銀の形は先手が避ける傾向にあります。ただし昨日の梶浦四段戦では先手は角道を止めず▲45銀と中央に進む将棋を指されておりこちらは互角です。

 

 話を戻しますが、この対局の記録係を務めて率直に感じたことは、こんな勝ち方ができたら、将棋は楽しいんだろうなぁと思ったことです。それと同時にまだ公式戦の舞台で勝負できない悔しい自分がいました。そして自分は将棋を頑張ったのかというと...現在の私の成績で察してください。

 

 今月の将棋世界で永瀬七段のインタビューでありましたが、将棋の結果は努力が全てだと私も思っています。自分の結果もそうであり、勝ててないのは自分の努力が足りないことを意味しています。将棋に限らず、全ての結果に対して言い訳だけは絶対にしない。これは自分に今後、課していくと宣言します。宣言しないとやらない人間なので。

 

 明日は奨励会の例会日です。今年に入ってからまだ勝っていない(4連敗中)ので、気持ちを切り替えて「勝ち」だけにこだわっていきたいと思います。

 


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