しゅんの気まま日記

千葉の奨励会員です。好きなことをゆるーく書きます。

棋王戦第3局について

 こんばんは。今日は夜の投稿です。

 

 今日は棋王戦第3局について書きたいと思います。今回は渡辺棋王に対して永瀬七段が挑戦者となっており、現在は1勝1敗です。今日の対局に勝利するとあと1勝で防衛または奪取に近づくので、お互いに負けられない一局です。

 

 本局は先手の渡辺棋王が積極的に動きました。序盤は角換わりで後手が棒銀の態度を示しましたが、あっさり8筋交換を許して▲35歩と仕掛けます。

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 従来の渡辺棋王はこのような将棋を避けていた印象がありましたが、本局では積極的に動いていました。本譜は△35歩▲24歩△同歩▲45桂△44銀▲24歩△同歩▲同飛△22歩▲29飛と進みました。

 

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 形勢はまだ互角だと思いますが、実戦的には後手がまとめづらい局面になっています。具体的には①△22歩が解消しにくい②▲45桂が取り切れない、などが理由として挙げられます。特に②は非常に痛い点で、最近では桂が取り切れないのでは後手が不満なことが多いです。本譜も▲45桂を軸にして攻めを繋げました。

 

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 先ほどの局面から10手ほど進んだ局面。ここからの先手の攻めの組み立ては秀逸でした。以下▲56歩△62金▲55歩△64歩▲54歩△同歩▲53歩と進みました。

 

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 中継コメントでも書かれていましたが、▲56歩から4手連続同じ筋の歩が伸びるのは珍しいと思います。実際▲53歩が非常に厳しい手で先手優勢となりました。普通は△63玉や△42玉と指したいところですが、直後に▲86歩が利くのが大きいです。普通は銀交換は棒銀が捌けるので後手が不満なしなのですが、この局面においては△86飛のときに成り込めないのが痛いです(▲29飛が利いているため)。よってその瞬間に攻めに転じられると後手が勝てません。よって本譜は△53銀と取りましたが、桂銀交換になっては後手が厳しいです。以下▲86歩も絡めて先手が勝ち切りました。

 

 本局のポイントは冒頭にも書きましたが、渡辺棋王の積極的な動きが功を奏しました。先手番が主導権を握りそのまま逃げ切る理想的な勝ち方です。逆に後手番の永瀬七段は力が出せない展開になった印象を受けました。

 

 この勝利で渡辺棋王が2勝1敗でとなり防衛に大きくリードしました。このまま防衛を決めるのか、それともここから追い上げて奪取するのか。勝負は最後まで分かりません!

 

 今日は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました(*^-^*)

 


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